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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻7号

1980年07月発行

文献概要

研究

尿中に出現した封入体細胞について

著者: 笠井明子1 久保育代1 高橋正宜2

所属機関: 1高松市民病院中検 2岐阜大学・第1病理

ページ範囲:P.820 - P.822

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はじめに
 今日尿検査,特に沈渣において,ただ単に沈渣中に出現する白血球,赤血球,上皮細胞などの数を記載するだけにとどまらず,異型細胞をスクリーニングすることが要求されている.
 古くからウイルス疾患と封入体細胞の関連性について注目されてきたが1〜3),日常検査における尿中出現頻度の記載はなされていない.そこで我々は日常検査で外来,入院時の検尿について,特に小児科の尿沈渣中に封入体細胞が多く見られることに注目し,封入体陽性細胞と臨床疾患との関連について検討した.また腫瘍細胞診を目的として依頼された泌尿器科検体で,悪性腫瘍と封入体細胞の出現頻度についても併せて検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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