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研究
濁度測定法による血清中ヒアルロン酸の検出
著者: 藤田清貴1
所属機関: 1花園病院研究検査科
ページ範囲:P.823 - P.826
文献購入ページに移動緒言
ヒアルロン酸(以下HA)は1934年,Meyerら1)によってウシの眼のガラス体から分離きれ,命名されたものである.HAを含む組織としてはこのほか臍帯,皮膚,大動脈,関節液などが知られている2).これらの組織では一般に蛋白と結合し,HA—蛋白複合体として細胞間で結合水を採り,ジェリー状のマトリックスを形成して細胞を保持し,滑剤として働くとともに,外力とかバクテリアの侵入に対する保護の役割を果たしている.
1957年,Deutsch3)はヒトの血清中からHAを検出し,国内でもHAによるものと思われるアルブミン分画異常が報告されるようになってきた4〜6).著者も7)老人において"カギ型"アルブミンを経験し,患者血清中からHAを証明した.しかしながら血中HAの増量の臨床的意義についての解明はまだなされていない.また検出,同定法についても,頻度が少ないためか,微量分析法としては電気泳動法7,8)以外,最良の方法は確立されていないのが現状である.
ヒアルロン酸(以下HA)は1934年,Meyerら1)によってウシの眼のガラス体から分離きれ,命名されたものである.HAを含む組織としてはこのほか臍帯,皮膚,大動脈,関節液などが知られている2).これらの組織では一般に蛋白と結合し,HA—蛋白複合体として細胞間で結合水を採り,ジェリー状のマトリックスを形成して細胞を保持し,滑剤として働くとともに,外力とかバクテリアの侵入に対する保護の役割を果たしている.
1957年,Deutsch3)はヒトの血清中からHAを検出し,国内でもHAによるものと思われるアルブミン分画異常が報告されるようになってきた4〜6).著者も7)老人において"カギ型"アルブミンを経験し,患者血清中からHAを証明した.しかしながら血中HAの増量の臨床的意義についての解明はまだなされていない.また検出,同定法についても,頻度が少ないためか,微量分析法としては電気泳動法7,8)以外,最良の方法は確立されていないのが現状である.
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