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研究
血小板凝集能とATP放出能の検討—Lumi-Aggregometerでの検討
著者: 高木康1 尤芳上1 新谷和夫1 石井暢1 井出徳宏2 佐野欣一2
所属機関: 1昭和大学臨床病理 2昭和大学病院中検
ページ範囲:P.839 - P.842
文献購入ページに移動血小板機能には凝集能,粘着能及び放出能が知られている.これらのうち凝集能,粘着能は比較的研究され,近年心筋梗塞,脳血栓などの血栓性疾患との関連1〜3)が注目されている.これらに比べ放出能は放出されるADP,ATP,セロトニンなどの化学物質4)が微量なため,詳細な研究が最も遅れている血小板機能の一つである.
今回我々はFeinmannら5)によって開発された,血小板凝集能とATP放出能を同時に測定可能なLumi-Aggregometer(Chlono-Log製,AHS—ジャパン扱い)を用い,血小板凝集とこの際に生ずる放出反応を特にATPについて観察し,その基礎的検討とともに若干の臨床的検索を加えたので報告する.
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