文献詳細
文献概要
今月の主題 癌の臨床検査 技術解説
CEAの測定
著者: 仁科甫啓1
所属機関: 1虎の門病院生化学科
ページ範囲:P.891 - P.898
文献購入ページに移動 CEAとはCarcinoembryonic Antigensの略で,Goldらによって発見された当初は大腸癌に特異的な抗原と考えられたが,その後の研究で大腸癌のみならず,他の癌疾患でも血中レベルが上昇していることが明らかになった.そのためCEA測定は大腸癌のみならず,他の悪性腫瘍の診断スクリーニングとして,また腫瘍に対する治療効果の判定などにも利用しうることが明らかになり,CEA測定の臨床的意義が高まっている.
CEA測定は主として超微量分析法のラジオイムノアッセイ(RIA)法で行われているが,このRIA法でも競合反応に基づく術式のほか,CEAの多価抗原性を利用したサンドイッチ法の登場で更に微量化が図られている.一方,アイソトープを用いない酵素免疫測定法(酵素抗体法,エンザイムイムノアッセイ;EIA)法も提唱された.そこでこれらの術式について,原理,実際の操作法,それにまつわる問題点についての解説を試みたい.
CEA測定は主として超微量分析法のラジオイムノアッセイ(RIA)法で行われているが,このRIA法でも競合反応に基づく術式のほか,CEAの多価抗原性を利用したサンドイッチ法の登場で更に微量化が図られている.一方,アイソトープを用いない酵素免疫測定法(酵素抗体法,エンザイムイムノアッセイ;EIA)法も提唱された.そこでこれらの術式について,原理,実際の操作法,それにまつわる問題点についての解説を試みたい.
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