文献詳細
研究
文献概要
緒言
γ-Glutamyl transpeptidase (EC.2.3.2.2,γ-GTP)には,電気泳動で易動度の異なるアイソザイムの存在することが,Kokot1)らによって初めて報告された.以来このアイソザイム分画にはKokot1)らが用いた濾紙のほか,デンプンゲル2),アガロ-ス3),寒天4),セルロ-ス・アセテ-ト膜5〜7)など種-の支持体を用い,γ-L-グルタミル-β-ナフチルアミドまたはα-L-グルタミル-α-ナフチルアミドを基質とし,遊離したナフチルアミンをファ-ストガ-ネットGBCなどのジアゾ色素で発色させるのが通常の方法である.我-もセルロ-ス・アセテ-ト膜5)を支持体とし,γ-L-グルタミル-α-ナフチルアミドを基質とし,ファ-ストブル-Bで発色する方法で検出を行っていたが,基質が難溶性であること,また基質から遊離するナフチルアミンが発癌性を有することから新たな検出法を考えていた.
近年和光純薬から易溶性でしかも毒性のないγ-L-グルタミル-p-ジエチルアミノアニリドが合成され,自動分析用のγ-GTP基質として発売されたのを機会に種-検討を行った結果,本基質とポルEフィルム(日本商事)を組み合わせた新しいγ-GTPアイソザイム検出法を開発した.
γ-Glutamyl transpeptidase (EC.2.3.2.2,γ-GTP)には,電気泳動で易動度の異なるアイソザイムの存在することが,Kokot1)らによって初めて報告された.以来このアイソザイム分画にはKokot1)らが用いた濾紙のほか,デンプンゲル2),アガロ-ス3),寒天4),セルロ-ス・アセテ-ト膜5〜7)など種-の支持体を用い,γ-L-グルタミル-β-ナフチルアミドまたはα-L-グルタミル-α-ナフチルアミドを基質とし,遊離したナフチルアミンをファ-ストガ-ネットGBCなどのジアゾ色素で発色させるのが通常の方法である.我-もセルロ-ス・アセテ-ト膜5)を支持体とし,γ-L-グルタミル-α-ナフチルアミドを基質とし,ファ-ストブル-Bで発色する方法で検出を行っていたが,基質が難溶性であること,また基質から遊離するナフチルアミンが発癌性を有することから新たな検出法を考えていた.
近年和光純薬から易溶性でしかも毒性のないγ-L-グルタミル-p-ジエチルアミノアニリドが合成され,自動分析用のγ-GTP基質として発売されたのを機会に種-検討を行った結果,本基質とポルEフィルム(日本商事)を組み合わせた新しいγ-GTPアイソザイム検出法を開発した.
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