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今月の主題 補体 カラーグラフ
糸球体への補体沈着
著者: 馬杉洋三1
所属機関: 1日本医科大学・第1病理
ページ範囲:P.992 - P.993
文献購入ページに移動 腎糸球体への補体成分の沈着は,螢光抗体法あるいは酵素抗体法などの免疫組織学的手技により,主として糸球体腎炎例に認められる.補体の糸球体における沈着形式の検索には,その前期反応成分であるC1q, C4と後期反応成分であるC3を,それぞれの代表として,免疫グロブリン各クラスの検索とともに行うのが普通であるが,その沈着様式として前期反応成分ならびにC3が免疫グロブリンとともに,糸球体毛細管基底膜(GBM)かメサンジウムあるいはその両者に見られる場合と,免疫グロブリン共存の有無にかかわらずC3のみが糸球体に見られる場合があり,前者は補体のclassical pathway,後者はalternative pathway活性型と考えられる.
ヒト糸球体腎炎各型には定型的な場合,螢光抗体法によりそれぞれ特徴的な補体成分沈着様式,沈着部位及び強度が見られるので,以下各腎炎型の代表的生検例の糸球体における補体C3成分沈着の写真を呈示し.,併せてC1q, C4成分の同時沈着の有無,免疫グロブリン各クラスの沈着の状況ならびに,認められた糸球体形態変化について触れたいと思う.
ヒト糸球体腎炎各型には定型的な場合,螢光抗体法によりそれぞれ特徴的な補体成分沈着様式,沈着部位及び強度が見られるので,以下各腎炎型の代表的生検例の糸球体における補体C3成分沈着の写真を呈示し.,併せてC1q, C4成分の同時沈着の有無,免疫グロブリン各クラスの沈着の状況ならびに,認められた糸球体形態変化について触れたいと思う.
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