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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻9号

1980年09月発行

研究

臨床材料より分離されたVibrio succinogenesの性状

著者: 渡辺邦友1 渡辺泉1 山田規恵1 磯野美登利1 上野一恵1 那須勝2

所属機関: 1岐阜大学医学部付属嫌気性菌実験施設 2長崎大病院中検

ページ範囲:P.1071 - P.1074

文献概要

はじめに
 Vibrio succinogenesは1961年Wolinらによりウシのルーメン液から分離され,新しい菌種として初めて記載されている1).Wolinらによると,V.succinogenesは彎曲した菌体の一端に1本の鞭毛を有する嫌気性の無芽胞のVibrioであり,チトクロームbとcを有すること,SIM培地で硫化水素を産生すること,硝酸塩を還元すること,炭水化物を発酵しないこと,ウレアーゼ,カタラーゼを有しないことなどが知られている1)
 著者らは,最近の2年間に呼吸器感染症患者の気管内痰から分離された本菌と思われる菌種2株について,その性状を詳しく検討する機会を得たので以下に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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