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文献詳細

雑誌文献

臨床検査24巻9号

1980年09月発行

文献概要

研究

最近の臨床材料より分離されたSerratia marcescensについて

著者: 中村恵一1 高森陽子1 大川澄男2 柳瀬義男3

所属機関: 1伊達赤十字病院検査部 2伊達赤十字病院小児科 3日本赤十字社医療センター小児科

ページ範囲:P.1075 - P.1078

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 1978年5月〜11月に伊達赤十字病院検査部細菌検査室で扱った検体より分離したS.marcescens90株について検討を行い次の成績を得た.
(1)検出率については尿からの20.9%が最も多く,全体では7.6%であった.
(2) CBPC, SBPC及びTCに対してはいずれも80%以上が,CPでも過半数が高度耐性を示した.
(3) GM耐性菌は57.8%であり,このGM耐性菌に対してAMKはMICが1〜3管程度低い値であった.またTOB, DKB及びKMではGMより劣る感受性を示した.
(4) GM耐性菌と検出部位の関係については有意の差をもつ特徴はみられなかった.
(5)血清型4型菌株にはGM耐性菌が有意に多かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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