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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻10号

1981年10月発行

文献概要

今月の主題 RIを用いる検査 技術解説

RIAによる血中薬剤濃度の測定

著者: 豊島滋1

所属機関: 1慶応義塾大学薬化学研究所化学療法部門

ページ範囲:P.1095 - P.1105

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 ホルモンや生理活性のあるオリゴマーやポリマーを除いた薬物のラジオイムノアッセイ(RIA)は次のような目的で,血中濃度をはじめとして各種の体液,尿や糞便中濃度の測定に用いられる.①安全量と害作用発現量の間隔が極めて狭い薬物.このため定時的に血中濃度を測定する必要がある場合.②その生体内動態ないし代謝的動態がその薬物の効果と害作用と関連の深い場合,特に投与方法や投与量との関係からみて有効物質の血中濃度を測定し,これを増加させる方策を考える場合.③ある薬物の作用機作を究明する場合—その物質ならびにその代謝物質の微量か,極微量のものを特異的に測定せねばならぬことがある.RIAはこのような場合,有力な武器である.
 薬物の生体内動態は以上のように,RIAにより特異的かつ鋭敏に測定されるが,日常キットとして市販し,実用に供する必要性のあるものはそれほど多くはない.表1と表2は入手できる薬物RIA測定用キットとその提供会社を示したものであるが,日進月歩の世の中であるから,この表に載っていない場合でも日本アイソトープ協会に問い合わせるのが得策である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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