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免疫阻害法によるCK-MBの測定とその自動化について
著者: 宇治義則1 田渕明子1 伊藤繁子1 祢津啓子1 岡部紘明1 野間昭夫1
所属機関: 1東京都養育院付属病院研究検査部生化学科
ページ範囲:P.1170 - P.1173
文献購入ページに移動クレアチンキナーゼ(creatine kinase;CK)はMとBのサブユニットから成り,MM,MB及びBBの3種の組み合わせのアイソエンザイムが存在する.しかしCK-BBが血清中で認められるのは非常にまれである.CK-MBは心筋中に多く存在し,心筋梗塞の診断に有効なマーカーとして用いられている1〜3).この検査は緊急性を有することと酵素活性が不安定なことにより,迅速かつ正確に測定する必要がある4,5).
CK-MB測定法としては,従来よりカラム法6,7)と電気泳動法8〜10)が用いられているが,特異性や精度の面でそれぞれ欠点がある.これに反し,免疫阻害法11〜13)はCK-Mを抗M抗体で抑え,CK-Bのみの反応をみることができるので,比較的特異性が高いと考えられる.今回,我々は自動分析装置ABBOTT-VP (アボット)を用い,免疫阻害法によるCK-MB測定の基礎的検討を行ったので報告する.
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