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今月の主題 輸血 総説
輸血副作用
著者: 遠山博1
所属機関: 1東京大学輸血部
ページ範囲:P.1451 - P.1458
文献購入ページに移動 輸血最中,または輸血後比較的短時間で患者に起こる異常な反応を輸血副作用と言う.これに対して輸血梅毒,マラリア,肝炎のような輸血による感染症は障害の現れるまでにかなりの日数がかかり,通常輸血副作用とは言わず,輸血合併症と言う.輸血副作用を分類するのはなかなかに難しいが,著者は通常表1のように分けている.
表1の中でⅠ.による輸血諸副作用は,その責任が主に血液センター,病院輸血部などにゆくことになり,Ⅱ.のほうはその責任が全面的に臨床医サイドにゆくことになる.本章ではI.についてのみ述べることにする.
表1の中でⅠ.による輸血諸副作用は,その責任が主に血液センター,病院輸血部などにゆくことになり,Ⅱ.のほうはその責任が全面的に臨床医サイドにゆくことになる.本章ではI.についてのみ述べることにする.
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