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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻12号

1981年11月発行

文献概要

資料

逆受身赤血球凝集反応(RPHA)に基づく血中フェリチン迅速定量法の評価

著者: 扇谷茂樹1 初田和由1 辻哲1 中村まき子1 久城英人1 児玉順三1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部

ページ範囲:P.1521 - P.1523

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はじめに
 1937年,Laufberger1)はウマ脾臓からフェリチンを単離した.次いでフェリチンは動植物の細胞質内に広く存在する水溶性の鉄結合組織蛋白であることが明らかにされた.1972年,Addisonら2)は正常ヒト血清中にもフェリチンが存在することを確認し,以後血清フェリチン測定の臨床医学的な意義が注目され始めた.
 フェリチンは24個のサブユニットから成る分子量約45万のアポ蛋白と,その中心に存在する鉄ヒドロキシリン酸の鉄ミセルより成る球状構造を有する.アポ蛋白には蛋白固有の不均一性があることより,いわゆるアイソフェリチンが存在する3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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