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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻12号

1981年11月発行

文献概要

新しいキットの紹介

エンザイムイムノアッセイによるTBGの不飽和サイロキシン結合能測定の基礎的検討

著者: 泉倉康男1 清水静夫1 白井祥子1 三村幸一1 槇村博之1 松岡瑛1 福地稔2

所属機関: 1兵庫医科大学病院中央検査部 2兵庫医科大学RIセンター診療部

ページ範囲:P.1525 - P.1528

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はじめに
 血中ホルモンの測定には,現在ラジオイムノアッセイ(RIA)法が広く普及するに至っている.このRIA法は標識物にラジオアイソトープ(RI)を使用するため,測定に際して特殊な機器や設備が必要であり,また環境汚染の問題から廃棄方法にも細心の注意を払わなければならない.更に,RI取り扱い者の被曝線量など種々の制約を受ける欠点を有している.このためRIA法に代わる方法として.標識物に酵素を用いたエンザイムイムノアッセイ(EIA)法が開発されつつある.筆者らは既にEIA法による血中インスリン1),サイロキシン(T42),トリヨードサイロニン(T33)の測定について報告を行ってきた.
 一方,甲状腺機能検査法の進歩に従って,ホルモンレベルそのものの動態もさることながらサイロキシン結合蛋白質(TBP)の変動が注目されるようになり,TBPの中でも甲状腺ホルモンとの結合において最大部分を占めるサイロキシン結合グロブリン(TBG)に関しては,RIA法で直接測定が可能になってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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