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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻13号

1981年12月発行

文献概要

アイソエンザイム・12

ザイモグラム法とアイソザイム

著者: 荻田善一1

所属機関: 1富山医科薬科大学和漢薬研究所病態生化学部門

ページ範囲:P.1629 - P.1634

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はじめに
 米国,エール大学生物学部の教授,Clement,L.Marketがオーストラリア,ニュージーランドの旅を経て富山に来たのは,昨1980年,夏の名残がまだ幾分残っていた10月初めである.そして彼は,富山市五福,富山大学のキャンパスの近く,小さな二階建ての日本式住宅に住み,毎朝9時には地鉄バスで杉谷の丘にある我々の研究室に出勤し,約3か月間,研究を行った.まれに見る豪雪に埋まった白い雪山から,逃げるようにして脱出に成功したのは,1月5日の朝である.そして,1月10日の午後,成田空港から飛び立った.彼の日本好きは有名で,今までに既に7回も来日し,現在までの滞在日数を合計すると約8か月以上にもなる.
 C.L.Markertといえば,1959年,乳酸脱水素酵素(Lactate dehydrogenase;LDH)の研究から酵素分子の多様型をアイソザイム(isozyme)と呼ぶことを提唱したことで,その名前は余りにも有名である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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