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研究
急性心筋梗塞における血清ミオグロビンの変動
著者: 片桐敬1 鳥羽憲二1 佐藤龍次1 湊口博之1 笹井泰文1 小林洋一1 新谷博一1
所属機関: 1昭和大学第3内科
ページ範囲:P.199 - P.203
文献購入ページに移動ミオグロビン(以下Mb)は,骨格筋,心筋のみに存在するヘム蛋白であり1),酸素との結合,解離により細胞内呼吸の一役を担っている.分子量17,500の低分子蛋白で,骨格筋,心筋の傷害に際し,早期にクレアチンキナーゼ(以下CK),GOT,LDHなどの酵素と同様に血中に遊出してくる2).近年血清中の微量のMbを測定する方法としてラジオイムノアッセイ(RIA)法が開発され,各種骨格筋,心筋疾患における血清Mb (以下S-Mb)の動態が研究されてきている.我々は今回このRIA法を使用して急性心筋梗塞患者のS-Mbの変動を梗塞早期から経時的に検索し,CKとの比較などにおいて有益な結果を得たので報告する.
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