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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻2号

1981年02月発行

文献概要

研究

組織の2,7-フルオレンジアミン法によるペノレオキシダーゼ反応

著者: 小畠勝巳1 葛城ひとみ2 菊池昌弘3

所属機関: 1福岡大学病院病院病理部 2福岡大学病態構造系総合 3福岡大学第1病理

ページ範囲:P.204 - P.206

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はじめに
 組織レベルでの骨髄系細胞鑑別には,従来ベンチジン法によるペルオキシダーゼ染色が用いられていたが,ベンチジンの発癌性が明らかになって以来,McJunkin法が使用不可能となった.そこで,ベンチジンを用いない新しい方法が開発されてきている.その一つに,Graham-Karnovsky法があるが,これに用いられるDAB (3,3'-ジアミノベンチジン)は高価で,鋭敏な反応だけに固定剤によって影響を受けやすいことから1),今日ではペルオキシダーゼと同じ目的で用いられるナフトール-AS-D-クロロアセテート(NASDCI法)の使用頻度が高くなってきているようである2,3).しかしNASDCIは肥胖細胞が強く反応するために,その鑑別が困難である.
 そこで我々は,ベンチジンやDABに替わる2,7-フルオレンジアミン(2,7-F1)に注目し,血液塗抹標本で報告された福大法4)を組織切片に応用できないかと検討し,有効な結果を得たのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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