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エラグ酸含有APTT試薬Cephotestについての検討
著者: 坂部尚子1 秋山康博1 薄和保1 川島英敏1
所属機関: 1エーザイ㈱薬理研究所
ページ範囲:P.213 - P.216
文献購入ページに移動我が国における内因性凝固能の測定は,古くは全血凝固時間や血漿カルシウム再加凝固時間によって行われてきた1).近年,部分トロンボプラスチン時間(PTT),更に接触因子の活性化剤を加えた活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が使用されるようになった.しかし今までのAPTT試薬は,活性化剤であるカオリン,セライトなどの沈降と試薬液の安定性が乏しいという問題点があった3).Cephotestは,Nyegaardがこの点を補い,至適サイズと濃度に標準化された安定なセファリン懸濁液に,可溶性の活性化剤(エラグ酸)を加えたAPTT試薬である2,3).
長谷川らは4),Cephotesしと他のAPTT試薬の臨床経験について既に報告している.今回我々は,Cephotestの測定条件の検討及びヘパリン加血漿におけるPTT,APTT試薬との比較検討,更にCephotestの安定性,機器による測定などについて検討したので,その概略を報告する.
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