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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻3号

1981年03月発行

文献概要

研究

センシタイター法と液体培地希釈法及び寒天平板希釈法のMICの比較

著者: 宮崎修一1 小川正俊1 金子康子1 五島瑳智子1

所属機関: 1東邦大学微生物

ページ範囲:P.325 - P.330

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目的
 抗菌薬の感受性測定法には,液体培地希釈法,寒天平板希釈法及び感受性ディスク法がある.現在,病院の臨床検査室では迅速性,簡便性が要求されることから,ディスク法が最も広く用いられている.しかしこの方法については,ディスク薬剤含有濃度の適正さ,製品の精度管理,実験の適否のチェック,及びディスク成績の解釈などの問題点が指摘されている.
 一方,液体培地希釈法,寒天平板希釈法によって菌の感受性を調べる方法は,最小発育阻止濃度(minimuminhibitory concentration;MIC)として実測値を炎現でき,更に液体培地希釈法では,引き続き最小殺菌濃度(minimum bactcricidal conccntration)を測定できる利点がある.しかし,これら二つのMIC測定法は正確性においてディスク法に勝るが,手数を要する点から日常検査には用い難い.この欠点を考慮し,近年各国でMICの簡易測定装置が考案されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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