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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻4号

1981年04月発行

文献概要

私のくふう

退色のないvan Gieson液

著者: 若松菊男1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター中央検査部病理

ページ範囲:P.376 - P.376

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 現在EVG染色法は,Weigertの弾性線維染色とvan Gieson染色の重染色法として広く行われている.この染色法は組織を赤黄黒と鮮やかに染め分ける反面,van Gieson液中の酸性フクシンが退色するという欠点を持っている.そこで今回私はEVG染色における赤の退色を解決する方法として,van Gicson液の改良を行ったので報告する.
 普通のvan Gicson液は飽和ピクリン酸100ml (実験では50ml)に対し1%酸性フクシンを10〜15ml (実験では4ml)加えて作る.改良した液は,飽和ピクリン酸100ml (実験では50ml)に対して1%酸性フクシン,1%ボンソー,1%アゾフロキシンの混合液を10〜15ml (実験では4ml)加えて作る.上記の3種色素はMasson第1液の成分と同じである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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