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今月の主題 マイコプラズマ症,クラミジア症の診断 技術解説
ヒトマイコプラズマ症の検査法
著者: 中村昌弘1
所属機関: 1久留米大学細菌学
ページ範囲:P.383 - P.388
文献購入ページに移動 ヒトのマイコプラズマ感染症は現在のところ,マイコプラズマ肺炎(原発性異型肺炎)に限られているので,マイコプラズマ肺炎を診断するための技術を主として述べることにする.また,今回は特にウレアプラズマの分離,同定を加えた.こわは以前はTマイコプラズマ(Tiny mycoplasma)と呼ばれていたもので,今ではウレアプラズマ(Ureaplasma)と言う.最近になりこれが慢性前立腺炎の原因にも関係がありそうだとの報告もあり,また不妊の原因の一部にもなりかねないとの説があってウレアプラズマへの関心も高まりつつある.これは肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)と性状が著しく異なるので,検査技術も別に述べる必要がある.
ヒトに関係ありそうなマイコプラズマは以上のごとくM.pneumoniaeとUreaplasmaの二つである.一般にまだ,マイコプラズマの分離同定は検査室でもかなり憶劫がられて,他の細菌ほどにルーチンに行われないところもあるようだが,ここでは我々が日常,容易に行っている方法を詳細に述べる.ルーチン化すればブドウ球菌の検査と同程度である.方法に規格はないので,行っているうち自分に慣れた方法をあみ出せばよい.
ヒトに関係ありそうなマイコプラズマは以上のごとくM.pneumoniaeとUreaplasmaの二つである.一般にまだ,マイコプラズマの分離同定は検査室でもかなり憶劫がられて,他の細菌ほどにルーチンに行われないところもあるようだが,ここでは我々が日常,容易に行っている方法を詳細に述べる.ルーチン化すればブドウ球菌の検査と同程度である.方法に規格はないので,行っているうち自分に慣れた方法をあみ出せばよい.
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