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文献詳細

雑誌文献

臨床検査25巻4号

1981年04月発行

文献概要

研究

凍結組織標本中の乳酸,ピルビン酸ATPの変動について

著者: 国武美知子1 山口牧子1 園田容子1 藤島正敏1

所属機関: 1九州大学第2内科

ページ範囲:P.440 - P.442

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はじめに
 血中あるいは組織中の代謝産物あるいは酵素は,その保存法によって,濃度あるいは活性が減衰あるいは低下する.したがって,検体は採取後直ちに測定するのが望ましいが,保存した検体を用いなくてはならない場合,あるいは一度測定された検体を後日再検する場合には,その検体の保存法と保存による影響を考慮しなくてはならない.
 我々は.高血圧ラットを用いて実験的脳虚血を作成し,脳組織における糖代謝及びエネルギー代謝に関する研究を続げてきた1,2).得られた脳組織中の乳酸,ピルビン酸,及びアデノシン三リン酸(ATP)濃度を測定するに際し,その再現性と検体冷凍保存中の時間的な推移(減衰率)を今回検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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