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雑誌詳細

文献概要

新しい機器の紹介

新しい血小板凝集能検査装置の開発と評価—血小板凝集能検査法の標準化を目指して(第1報)

著者: 中井一吉1 内田景博1 寺田信幸1 橋口弘次1 吉村早苗1 奥間啓市1 久城英人1 児玉順三1 吉岡至浩2 岸本進一2 河井昭治2

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部 2京都第一科学

ページ範囲:P.457 - P.460

はじめに
 心筋梗塞,脳梗塞などの血栓性疾患が循環器病に占める割合は近年著しく増加しており,その成因,病態の解明及び治療,予防についての対策の確立が望まれている1)
 これらの対策の策一歩として,血栓症の病態を血管,血流ならびに凝固,線溶因子系とそのインヒビターの関連から捕らえる試みが行われている1).また一方では血小板の機能が血栓の成立,進展因子として大きな役割を持つものと考えられ,その測定法と臨床的位置付けについても多くの報告がある2〜7).しかしながら,血小板機能,特に凝集能検査法については基礎的な測定条件や検査データの見方,解釈についての標準的な指針を示した報告は少ない8)

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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