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アガーゲルフィルム電気泳動法によるヘモグロビンAI測定法の検討
著者: 飯島耕子1 橋本寿美子1 関口光夫1 岩田進1 熊坂一成2 河野均也2 土屋俊夫2 村上哲雄3 長谷克3
所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査科 2日本大学板橋病院臨床病理科 3日本大学板橋病院第3内科
ページ範囲:P.573 - P.576
文献購入ページに移動ヘモグロビンAI(HbAI)は,HbAのβ鎖のN末端バリンに糖が結合したものを指している1).近年,HbAIはコントロール不良の糖尿病患者で増加し,retro-spectiveに血糖コントロール状態が把握できる指標として期待を集めている2〜7).現在我が国では,いわゆるミニカラムを用いたHb AI測定キットが広く日常臨床に応用されている4,5).しかしミニカラム法は温度の影響を大きく受けるため,測定時に厳密な温度調整を行わなければならず,この点が臨床検査として非常に大きな障害となっている4,5).今回,我々が検討する機会を得たアガーゲルフィルム電気泳動法によるHb AI測定キット(コーニング)は,この問題点を解決した優れた臨床検査法と思われるので,本法について若干の検討を加えた結果を報告する.
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