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研究
イムノビーズを用いてのB細胞測定上の問題点
著者: 新保敏和1 菅原眞智子1
所属機関: 1東邦大学免疫学研究室
ページ範囲:P.671 - P.675
文献購入ページに移動はじめに
イムノビーズはポリアクリルアミドのゲル粒子(直径5〜10μm)に抗ヒト免疫グロブリン抗体を結合させたものであり,表面免疫グロブリン陽性細胞(B細胞)の検出1〜3)や貧食細胞(好中球や単球)の貧食活性の検査4)に利用されている.
私たちもB細胞の検出をイムノビーズを用いることで行おうとしたが,二,三の疑問点に気付いた.それはポリアクリルアミド粒子の細胞への非特異的付着は起こりえないのか,細胞の持つFcレセプターを介しての結合はみられないのか,T細胞の性質であるヒツジ赤血球の結合とB細胞の性質であるイムノビーズ結合との両結合のみられるというdouble marker ceil (D cell)2,5)とはどのような細胞なのか,などである.本論文ではこれらの問題点につき検討と考察を加えてみた.
イムノビーズはポリアクリルアミドのゲル粒子(直径5〜10μm)に抗ヒト免疫グロブリン抗体を結合させたものであり,表面免疫グロブリン陽性細胞(B細胞)の検出1〜3)や貧食細胞(好中球や単球)の貧食活性の検査4)に利用されている.
私たちもB細胞の検出をイムノビーズを用いることで行おうとしたが,二,三の疑問点に気付いた.それはポリアクリルアミド粒子の細胞への非特異的付着は起こりえないのか,細胞の持つFcレセプターを介しての結合はみられないのか,T細胞の性質であるヒツジ赤血球の結合とB細胞の性質であるイムノビーズ結合との両結合のみられるというdouble marker ceil (D cell)2,5)とはどのような細胞なのか,などである.本論文ではこれらの問題点につき検討と考察を加えてみた.
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