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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻11号

1982年11月発行

文献概要

特集 臨床検査のシステム化 システム化とは

1.臨床検査のシステム化を考える

著者: 高橋浩1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.1234 - P.1236

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 ここ数年臨床検査(室)のシステム化は,検査に携わるわれわれ共通の関心事となっていると言ってよい.今後コンピュータがだれにでも使えるようになり,価格も下ってくれば,これを利用してシステム化を図る所がふえてくることは間違いないだろう.それは検査のあらゆる分野にも及ぼうとする勢いを感じるし,筆者が臨床検査の分野に入ってからの30年程の歩みからみてかなり足速やの動きが始まるのではないかという予感がする.しかし,システム化が今の自動化のように一般的になる時代がくるとしても,検査室のシステム化を実行する際には,当然考えておかねばならないことがいくつかあるように思われる.ここにそれをとりまとめて私見を述べてみたい.
 なおこの小文で使用する"システム化"という言葉は検査の中にコンピュータを利用する,すなわちコンピュータ化と同義語的に用いることをおことわりしておく.本来システムとコンピュータとは無関係であるのに,このような慣用がみられるのは多分,これまで検査に,ひいてはわが国の医療においてシステムということが意識されなかったためであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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