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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻11号

1982年11月発行

文献概要

特集 臨床検査のシステム化 システム化とは

2.業務の流れの分析

著者: 里村洋一1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院医療情報部

ページ範囲:P.1237 - P.1242

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検査室のシステム化とは
 「システム」という言葉は,日本語では,「組織」あるいは「体系」と訳される.今日,システム化とか,何々システムと表現される場合の「システム」に正確な定義づけをすることは,なかなか困難であるが,ここではやさしく,「いろいろな機能を分担する部品(部門,機器)が組み合わされて,全体として,ある目的を達成するように働く集合体」といっておこう.この意味では,どこの検査室も,複数の人間が分担して働いているかぎり何らかのシステム化はなされているわけであるが,本書でシステム化と称しているのは,情報処理技術を用いての検査室の再編成を意味する.すなわち,コンピュータとその周辺機器,自動検査機,通信回線などを利用して,それまで人手により処理されていた部分をかなり大幅に情報機器に委ねることによって高い効率を得ようとすることである.最近のシステム化指向は,年々激増している検査件数と,検査の多様化に,人的組織だけでは対応しきれなくなっている現状と,情報処理技術が発達し,コンピュータの価格が飛躍的に安くなったことによるものである.
 先進的にシステム化を行って成功した病院も数多く現われた.その評価も,ようやく定着しつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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