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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻11号

1982年11月発行

特集 臨床検査のシステム化

診断ロジック

2.検体検査データによる診断ロジック

著者: 上田智1

所属機関: 1川崎医科大学検査診断学

ページ範囲:P.1390 - P.1398

文献概要

 いまから30年余り以前,柴田進教授は臨床化学データの組み合わせから病態を推察する診断ロジックを考案し,血液スペクトルと名づけたが,これは今日の計量診断学の先駆けと考えられる業績である.
 最初の血液スペクトルは患者の全身状態把握が目的であり,特定の数項目の臨床化学的検査を行い,その測定値を図示して折線グラフを作成し,そのパターンから全身状態軽度障害,中等症ないしは重症と判定した.図1に示すとおり,当時の肺結核,腸チフス患者の予後とこの全身状態の判別とが相関している様子をうかがい知ることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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