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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻12号

1982年11月発行

文献概要

今月の主題 日和見感染症 技術解説

無菌病室の使用と管理

著者: 正津晃1

所属機関: 1東海大学医学部外科

ページ範囲:P.1454 - P.1460

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 無菌病室とは感染に対する抵抗性が減弱している患者を入室させ,感染を防止しつつ,原疾患の治療を行う所である.もっとも多く用いられているのは急性白血病に対して抗腫瘍剤を使用する場合で,この際は治療により白血球数が著明に減少するので感染を合併しやすいためである.抗腫瘍剤により白血病症状が寛解し,白血球数が正常域近くに戻れば一般病室に戻る.このほかにも,骨髄移植,再生不良性貧血,顆粒白血球減少症,免疫不全症候群,腎移植手術後,熱傷の開放療法などに使用される.
 バイオクリーン病室に入る患者はあらかじめ一般病棟で約1週間,無菌食,非吸収性抗生物質投与を受けることが多い.入室直前全身の薬浴消毒を受け,滅菌水シャワーを浴びて入室する.病室内で使用する物品はすべて滅菌する必要があり,室内消毒法,入室中の排便処理法,無菌的操作,患者に対する精神的慰安など,看護面においても問題が多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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