文献詳細
文献概要
今月の主題 日和見感染症 検査と疾患—その動きと考え方・71
レジオネラ症(在郷軍人病)
著者: 斉藤厚1 峰雅宣2
所属機関: 1長崎大学第二内科 2長崎大学第一内科
ページ範囲:P.1482 - P.1488
文献購入ページに移動レジオネラ症(在郷軍人病)とは
レジオネラ症(Legionellosis,在郷軍人病;Le-gionnairs' disease)は1976年,米国フィラデルフィアで原因不明の集団肺炎が発症し,死亡者の肺組織から,これまで知られていなかったGram陰性桿菌が,モルモットを介して分離され,sup-plemented Müeller Hinton agar (1%iso-バイタレックスと1%ヘモグロビン含有)に人工培養され,検出菌を抗原とした間接螢光抗体法(IFA)により,この集団肺炎の原因菌であると結論された1).
その後,本菌は分類学上新しい細菌,科(Fa-mily) Legionellaceae,属(Genus) Legionella,種(Species) L.pneumophilaと命名された2).これまで人工培養できず,リケッチア様病原体として報告されていたものや,さらに新しく分離されたLegionella属が整理され,現在では表1に示すように,Legionella属の中に七つの種が設けられ,L.pneumophilaに六つの血清型(Serogroup)およびL.longbeachaeに二つのに血清型が設けられている.
レジオネラ症(Legionellosis,在郷軍人病;Le-gionnairs' disease)は1976年,米国フィラデルフィアで原因不明の集団肺炎が発症し,死亡者の肺組織から,これまで知られていなかったGram陰性桿菌が,モルモットを介して分離され,sup-plemented Müeller Hinton agar (1%iso-バイタレックスと1%ヘモグロビン含有)に人工培養され,検出菌を抗原とした間接螢光抗体法(IFA)により,この集団肺炎の原因菌であると結論された1).
その後,本菌は分類学上新しい細菌,科(Fa-mily) Legionellaceae,属(Genus) Legionella,種(Species) L.pneumophilaと命名された2).これまで人工培養できず,リケッチア様病原体として報告されていたものや,さらに新しく分離されたLegionella属が整理され,現在では表1に示すように,Legionella属の中に七つの種が設けられ,L.pneumophilaに六つの血清型(Serogroup)およびL.longbeachaeに二つのに血清型が設けられている.
掲載誌情報