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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻12号

1982年11月発行

文献概要

資料

抗酸菌同定用キットの開発—第1報 業室株を用いてのキットの有用性の評価

著者: 斎藤肇1 浅野健治2 高倉鉄也2

所属機関: 1島根医科大学微生物免疫学教室 2小林製薬㈱中央研究所

ページ範囲:P.1539 - P.1544

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はじめに
 抗酸菌にはいまだ一般細菌におけるような一定の同定方式は確立されておらず,国,研究室によってそれぞれ異なった方式に従ってその同定が行われているというのが現状である.細菌の同定には簡便で少数の項目検査によって正確な成績が得られることが望まれることは言うまでもない.抗酸菌の同定についてみると,上述の条件を比較的満たすものとして日本結核病学会抗酸菌分類委員会1),束村2),内藤ら3)の方式があるが,これらとても一般の検査室でルーチンとして採用するにはなお煩雑と言わざるをえないであろう.
 今回,われわれは10項目について検査のできる抗酸菌同定キットを考案し,これを用いて盲検試験を行った結果,その有用性を認めたので以下報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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