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文献概要
今月の主題 妊娠 技術解説
妊娠反応
著者: 谷沢修1 杉田長敏1 高木哲1 森政雄1
所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.1567 - P.1572
文献購入ページに移動妊娠反応として最初に用いらてたのは妊婦尿による生物学的妊娠反応であり,ほぼ1930〜1960年の30年間はこの方法によった.すなわち,妊娠時に胎盤で産生し尿中に大量に出現するヒト絨毛性ゴナドトロピン(human chorionic gonadotropin;HCG)の小動物の性腺に対する反応を見る方法で,特異性において優れているものの,動物を用いるための煩雑さは避け難かった.次いで1960年以降は,HCGの抗原性に着目した免疫学的妊娠反応による手法が開発され,その特異性の高いことと感度,手技の簡易迅速さのゆえに,現在では妊娠反応として広く臨床的に用いられている.さらに,本法はHCGの有無—定性反応にとどまらずHCGの定量測定を行うことにより,さらに広い臨床応用がなされている.本稿では,妊娠反応の種類,実施方法,臨床上の意義などについて述べてみたい.
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