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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻13号

1982年12月発行

文献概要

編集者への手紙

膵島β細胞染色—グルタルアルデヒドを用いたアルデヒド—フクシン染色変法について

著者: 前田明1 中田朗1

所属機関: 1東邦大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.1656 - P.1657

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1.はじめに
 1950年,Gomori1)はp-アルデヒドと塩基性フクシンを用いた弾性線維の染色法として,いわゆるアルデヒド—フクシン染色法を報告した.その中で彼は八種類のアルデヒドについて検討を加えている.その後p-アルデヒドと同じアセトアルデヒドの重合体であるm-アルデヒドを用いた方法2),クロトンアルデヒドを用いた変法3)などもみられるが,最近Buehnerら4)は数種のアルデヒドを用い,その染色性などについて比較検討を行っている.Gomoriによって試みられたアルデヒド類を含め,これら検討されたアルデヒドの中には,まったく染色性を示さないものも多いが,今回われわれは電顕用として市販されているグルタルアルデヒドを用い,染色液調整を試みたところ良好な染色性を示すことがわかった.
 またアルデヒド—フクシン染色は膵島β細胞の証明法として推奨されているので5),われわれは剖検例の膵組織を用い,種々検討を加えた.なおβ細胞の同定には従来のアルデヒド—フクシン染色をもあわせ行い,比較同定を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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