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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻6号

1982年06月発行

文献概要

資料

アミラーゼ測定試薬の検討成績

著者: 飯塚建1 日暮一美1 林康之2

所属機関: 1順天堂大学医学部順天堂医院中央臨床検査室 2順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.724 - P.728

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はじめに
 血中アミラーゼ測定は,日常臨床検査に広く用いられたアミロクラスチック法に始まり,サッカロジェニック法からクロモジェニック法へと変わり,現在ではデンプン,アミロペクチンに色素を結合させた,基質による方法がもっとも普及している.これら測定法は,いずれも測定精度の向上と手技の簡易化を目標として変遷したのであるが,広く利用されるブルースターチ法でも均質な基質を作るための操作,遠沈,濾過など大量検体処理の検査室には使いがってが悪い.この操作の複雑さを最近の酵素的測定法が補うものとして登場した.それらは基質として均一なオリゴサッカライド(G4,G5,G6,G7bbなど)を使用している.最終的にNADHの増加としてとらえるマルトースホスホリラーゼ,β-ホスホグルコムターゼ,G-6-PDH系1,2)とグルコース生成量を測定する系3)および結合色素の解離から色素量をみるα-グルコシダーゼ系4)がある.
 今回われわれはBoehringer社の,α-グルコシダーゼを用いるα-Amylase測定試薬を使用する機会を得,用手法,自動分析器への応用などについて検討し,ブルースターチ法,Amylase DS (Beckman社)による測定法と比較したので,その成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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