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文献概要
材料別細菌検査の進め方・7
髄液・胆汁の検査法
著者: 小栗豊子1 播金収2 鷲津良道2 山中喜代治3 増谷喬之4 佐久一枝5 三輪谷俊夫6
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院中央検査室細菌検査 2奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部細菌検査室 3京都府立医科大学附属病院臨床検査部血清検査室 4大手前病院細菌検査室 5東京都立駒込病院臨床検査科細菌検査室 6大阪大学微生物病研究所細菌血清学部門
ページ範囲:P.810 - P.818
文献購入ページに移動髄液の微生物学的検査は髄膜炎の病原体検出のために行われる.髄膜炎は最近減少傾向と言われているが,小児や脳外科の術後患者では現在もなお重要視されている.髄膜炎は急性熱性疾患の形をとるものが多いが,亜急性ないし慢性に経過することもある.特に急性の場合には微生物検査成績の遅延は患者の生死,後遺症を残した不幸な転帰に直結することを忘れてはならない.それゆえ,微生物検査の中では迅速性,正確性がもっとも要求される検査と言えよう.
髄膜炎の原因となる微生物の種類は多いが,ここでは主として細菌,真菌について述べることにする.
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