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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻8号

1982年08月発行

文献概要

今月の主題 レセプター病 技術解説

インスリンレセプター

著者: 原納優1 日高秀樹2 小林正2

所属機関: 1滋賀医科大学第3内科 2滋賀医科大学内科

ページ範囲:P.875 - P.883

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 1970年の前半にCuatrecasas, Roth1)らはインスリンは細胞内に入り込まないでも作用を発揮するのではないかと考え,細胞膜表面に125I-インスリンが特異的に結合するレセプター(受容体)があることを明らかにした.当初はレセプターが存在すれば作用の発現もあり,それが標的臓器であると想定されていたが,赤血球や脳などインスリン作用の明確でない臓器にもレセプターが存在し,むしろ存在しない臓器(リンパ球など)がまれであることが知られるようになった.
 しかし,インスリンレセプターは臓器が異なっていてもほぼ同一の態度をとるため,逆に,血液から得やすい赤血球のレセプターを測定することにより,標的細胞レセプター異常を類推することができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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