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文献詳細

雑誌文献

臨床検査26巻9号

1982年09月発行

資料

免疫比濁法による血清CRPの迅速定量

著者: 尾辻省悟1 柴田英昭2 梅田衛2

所属機関: 1鹿児島大学医学部附属病院検査部 2日水製薬株式会社研究開発部

ページ範囲:P.1087 - P.1092

文献概要

はじめに
 C反応性蛋白(C-reactive protein;CRP)はいわゆる急性反応性血漿蛋白成分の一種であり,種々の炎症性および組織崩壊性疾患に出現する非特異的微量蛋白成分である.近年,高力価抗体の使用と検出方法の進歩によって血漿中の多くの微量蛋白が,定量的に測定できるようになりつつある.ネフェロメトリー1〜4)はその代表例であり,レーザーその他の検出法を用い,血清CRP定量法としても従来のルーチン検査法,例えば毛細管法,ラテックス凝集反応,一元免疫拡散法などに代わって普及しつつある.
 一元免疫拡散法は一つの基準法として必須の方法であるが,時間がかかりすぎルーチン検査としては不向きである.ネフェロメトリー1〜4)にもしかし,機器の高価なこと,測定の精度,測定範囲,検体や試薬の前処理の問題などルーチン検査としては難点となる点も多い.そこで簡易迅速に実施でき,特殊な機器を必要とせず,安定かつ良好な定量精度を有し,しかも容易に自動化できることを目的として,新しい血清CRP定量法の開発を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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