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特集 臨床細菌検査 Ⅲ.疾患別検査の進め方
2.呼吸器 2)肺
著者: 松本慶蔵1
所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所内科
ページ範囲:P.1238 - P.1246
文献購入ページに移動下気道および肺実質病変における検体とその採取法
肺感染症は大別して肺実質の感染症と気道の感染症に分けられる.前者は肺炎,肺化膿症であり,後者は急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,び漫性汎細気管支炎(慢性気管支・細気管支炎に同じ)であり,肺気腫,気管支喘息,肺線維症など慢性呼吸器疾患に随伴する慢性気道感染症も後者に含められるが,これらは病理学的,細菌学的に見て慢性気管支炎にほぼ等しいので,以後この疾患は特に触れないこととする.
また肺実質ではないが,胸膜の感染症も重要な肺感染症の一環であるので,この項に含め取り上げることとした.
肺感染症は大別して肺実質の感染症と気道の感染症に分けられる.前者は肺炎,肺化膿症であり,後者は急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,び漫性汎細気管支炎(慢性気管支・細気管支炎に同じ)であり,肺気腫,気管支喘息,肺線維症など慢性呼吸器疾患に随伴する慢性気道感染症も後者に含められるが,これらは病理学的,細菌学的に見て慢性気管支炎にほぼ等しいので,以後この疾患は特に触れないこととする.
また肺実質ではないが,胸膜の感染症も重要な肺感染症の一環であるので,この項に含め取り上げることとした.
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