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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻11号

1983年11月発行

文献概要

特集 臨床細菌検査 Ⅲ.疾患別検査の進め方

11.細菌性食中毒

著者: 坂井千三1 伊藤武1

所属機関: 1東京都立衛生研究所微生物部

ページ範囲:P.1311 - P.1322

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 食中毒発生時における細菌学的検査の目的は,患者材料や原因食品などから,迅速かつ正確に起因菌あるいはその産生毒素を検出し,患者の診断,治療およびその後の二次発生防止に的確な情報を提供することにある.
 現在までに明らかにされている食中毒起因性細菌の種類は表1に示すごとく15菌種である.これらの細菌のうちわが国で発生頻度の高い食中毒の原因菌は,腸炎ビブリオ,ブドウ球菌,サルモネラ,カンピロバクター,腸炎起病性大腸菌,ウエルシュ菌およびセレウス菌の7菌種である.しかし,エルシニア・エンテロコリチカおよびボツリヌス菌による食中毒も決してまれではなく,またいわゆるNAGビブリオも海外旅行者の下痢患者からしばしば検出されるので,本稿ではこれらの10菌種を対象にその検査法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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