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特集 臨床細菌検査
Ⅳ.細菌の同定キットならびに迅速同定法
著者: 小栗豊子1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属医院中央臨床検査室
ページ範囲:P.1369 - P.1377
文献購入ページに移動 細菌の同定検査にキットが用いられるようになったのはわが国では今から約10年くらい前のことである.当時の評価は必ずしもよくなく,これには輸入品であるため,経済的な負担が大きいことがかなり影響していたように思う.
一方,近年,日和見感染症が増加し,検査室で同定する細菌の範囲が拡大され,検査室での菌株同定作業は限界に達したともいえるほどである.これに対応すべく次々と新しい同定キットが開発され市販されている.すなわち,腸内細菌科の同定キットに端を発し,現在では好気性菌,嫌気性菌,真菌と次々に開発がすすめられている.これらの同定キットはその性能の良否にはなお改善を要するものもあるが,使用範囲を限定することにより正確性を維持することが可能である.
一方,近年,日和見感染症が増加し,検査室で同定する細菌の範囲が拡大され,検査室での菌株同定作業は限界に達したともいえるほどである.これに対応すべく次々と新しい同定キットが開発され市販されている.すなわち,腸内細菌科の同定キットに端を発し,現在では好気性菌,嫌気性菌,真菌と次々に開発がすすめられている.これらの同定キットはその性能の良否にはなお改善を要するものもあるが,使用範囲を限定することにより正確性を維持することが可能である.
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