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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻12号

1983年11月発行

文献概要

今月の主題 輸液と臨床検査 技術解説

体液浸透圧の測定法

著者: 北岡建樹1 中山文義1 越川昭三1

所属機関: 1昭和大学医学部附属藤が丘病院内科

ページ範囲:P.1449 - P.1456

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 体液の浸透圧,特に血漿浸透圧は生体のホメオスターシスの維持上重要であり,浸透圧調節機構により一定の範囲内(280〜290mOsm/kg H2O)に制御されている.このため日々の食事・代謝などによる浸透圧の変動が多少生じても,この防御機構により巧妙に調節されている.しかし,この防御機構のどこかに障害があれば,体液浸透圧の異常を認める.実際,日常臨床において体液浸透圧の異常を生じる疾患や病態は多い.
 体液浸透圧は臨床的には血清Na濃度と相関し,簡略式として血清Na濃度,血液尿素窒素値(BUN)および血糖値(BS)より,〔Na〕×1.86+BUN/2.8+BS/18として表されている.しかし偽性低Na血症などの場合には,必ずしも血漿浸透圧と血清Na濃度が平行しているものではない.現在では浸透圧測定装置が普及しているので,実際の浸透圧を測定することが正確である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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