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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻12号

1983年11月発行

文献概要

今月の主題 輸液と臨床検査 技術解説

輸液量の計算法—特にパーソナルコンピューターの活用

著者: 古川俊之1 秋場優子1 木下重博1 原正一郎1 中沢真也1

所属機関: 1東京大学医学部医用電子研究施設

ページ範囲:P.1457 - P.1465

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〈輸液診断の特質と問題点〉
 輸液療法の特徴は,正確な量の処方が要求されることである.過剰な成分の輸液はかえって電解質異常の原因となることはよく知られていて,医原病の一つに挙げられている.反対に量不足の輸液では十分な治療効果は期待できないから,輸液の薬効量の範囲ははなはだ狭い.この点で輸液は強心配糖体と同じように,中毒量と最低有効量の幅が狭いという制約が厳しいと言える.
 正確な処方が要求されるからには,厳密な診断や計算の手法がもちろん存在する.したがって,その理論体系をマスターすれば,輸液診断は支障なくできるはずであるが,問題はそう簡単ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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