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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻12号

1983年11月発行

文献概要

今月の主題 輸液と臨床検査 総説

医原性体液異常

著者: 佐中孜1 市原直美1 杉野信博1

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター内科

ページ範囲:P.1477 - P.1482

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 輸液療法に際しては「過ぎたるは及ばざる如し」が正しく,脱水症状に対して短時間に補正しようと負荷量を大きくすると,高齢者や高血圧患者などに心血管系の障害をきたすことになる.また,輸液製剤も今日では多岐にわたるため,その選択には注意を要し,不適正な組成の輸液による体液異常を経験することもまれではない,この意味で誤った輸液療法は危険であり,また薬剤により惹起される体液電解質異常も臨床家として十分注意しなければならない.
 本稿は医原性体液異常を,輸液療法と薬剤とに二大別して記述することとしよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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