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分離分析の技術Ⅱ・3
高速液体クロマトグラフィー—(2)抗てんかん剤の分析
著者: 久保博昭1
所属機関: 1北里大学薬学部薬品分析学教室
ページ範囲:P.294 - P.301
文献購入ページに移動はじめに
抗てんかん剤は抗痙攣薬とも呼ばれていて,大脳皮質の運動領の異常興奮によって生じる機能障害であるてんかん発作や,それに伴う全身の痙攣発作を抑制する薬物である.てんかん患者は人口1,000人に対して3〜5人の割合で存在していると言われており,これらてんかん患者の治療において患者の抗てんかん剤の血中濃度を測定し,その測定結果から計画的な治療管理を行う行為に対して特定薬剤治療管理料として診療報酬(保険点数300点)が適用されるようになったのは1981年6月からである.
てんかん患者の治療管理が必要な理由は次のとおりである.
抗てんかん剤は抗痙攣薬とも呼ばれていて,大脳皮質の運動領の異常興奮によって生じる機能障害であるてんかん発作や,それに伴う全身の痙攣発作を抑制する薬物である.てんかん患者は人口1,000人に対して3〜5人の割合で存在していると言われており,これらてんかん患者の治療において患者の抗てんかん剤の血中濃度を測定し,その測定結果から計画的な治療管理を行う行為に対して特定薬剤治療管理料として診療報酬(保険点数300点)が適用されるようになったのは1981年6月からである.
てんかん患者の治療管理が必要な理由は次のとおりである.
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