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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻4号

1983年04月発行

文献概要

今月の主題 循環器〈生理検査〉 技術解説

超音波Doppler法による血行動態

著者: 北畠顕1 浅生雅人2 田内潤2 森田利男2 増山理3 伊藤浩3 井上通敏1

所属機関: 1大阪大学医学部第一内科 2大阪大学大学院医学研究科 3大阪大学医学部内科

ページ範囲:P.356 - P.363

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 心臓・血管内の血流計測は,循環系におけるもっとも基本的な診断要素の一つである.しかし,臨床においては適切な血流計測法を欠き,血行動態の面から病態を把握することは少なかった.超音波Dop-pler(ドプラ)法は体表から非侵襲的に心臓・血管系の血流を計測しうるため,循環系における重要な検査法となりつつある.
 超音波Doppler法は送信超音波の性質により連続波Doppler法と変調波Doppler法に大別され,両者で得られる生理学的情報は多少異なる.連続波Doppler法は主に末梢循環計測に用いられる1).一方,変調波Doppler法は心臓・大血管での血流計測に用いられる.本稿では紙数の制約から,変調波Doppler法のうち,特に最近急速に臨床応用がなされつつある超音波パルス変調Doppler法(超音波パルスDoppler法)について,臨床成績を中心として概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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