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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻4号

1983年04月発行

文献概要

分離分析の技術Ⅱ・4

高速液体クロマトグラフィー—(3)リポプロテインの分画

著者: 岡崎三代1 原一郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学教養部化学教室

ページ範囲:P.428 - P.437

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はじめに
 近年,高速液体クロマトグラフィー(high per-formance liquid chromatography;HPLC)の発展は目覚ましく,従来の液体クロマトグラフィーをHPLCに切り替えることにより,試料の微量化,分析時間の短縮,分離能の向上,試料の回収,再現性および定量性の保証を行いうるようになった.耐圧性の高い種々の充填剤が開発され,HPLC用の種々のカラムが市販されるようになり,低分子のものから高分子のものまで,化合物の極性,非極性を問わず多種多様の物質の分離・分析に応用されるようになった.1980年代に入ってから,HPLC法がリポ蛋白質,アポリポ蛋白質の分析に導入されるようになった.本稿では,わが国で開発され,その性能の優秀さのために,世界的にもっとも広く利用されている水系ゲル濾過カラム(TSK-GEL:東洋曹達)を用いたリポ蛋白質の分析法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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