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資料
血清アンジオテンシン変換酵素活性の測定用キットの検討
著者: 山本節子1 戸井田一郎1
所属機関: 1財団法人結核予防会結核研究所
ページ範囲:P.446 - P.450
文献購入ページに移動はじめに
1974年,Lieberman1)は活動性サルコイドージス患者で血清アンジオテンシン変換酵素(S-ACE)活性が上昇していることを報告したが,それ以来,多くの研究者がこの結果を承認しており,S-ACE活性測定の診断的意義は確立されている2).しかし,現在もっとも広く行われているS-ACE活性測定法はCushmanおよびCheung3)の方法のLiebermanによる変法4)であるが,この方法は操作が煩雑であるばかりではなく,その他の点でもいくつかの問題点を持っている.われわれは先に,Liebermanの方法の問題点を詳細に検討し,精度や再現性を高めた改良法を提案したが5,6),操作の煩雑さという根本的な欠陥は依然として残されている.
今回,富士臓器製薬株式会社によって,新しい原理7)に基づくS-ACE活性測定用のキット「ACEカラー」が開発され,それを試用する機会を得た.従来の方法に比較して多くの点で優れた方法と考えられるので,実験成績を報告する.
1974年,Lieberman1)は活動性サルコイドージス患者で血清アンジオテンシン変換酵素(S-ACE)活性が上昇していることを報告したが,それ以来,多くの研究者がこの結果を承認しており,S-ACE活性測定の診断的意義は確立されている2).しかし,現在もっとも広く行われているS-ACE活性測定法はCushmanおよびCheung3)の方法のLiebermanによる変法4)であるが,この方法は操作が煩雑であるばかりではなく,その他の点でもいくつかの問題点を持っている.われわれは先に,Liebermanの方法の問題点を詳細に検討し,精度や再現性を高めた改良法を提案したが5,6),操作の煩雑さという根本的な欠陥は依然として残されている.
今回,富士臓器製薬株式会社によって,新しい原理7)に基づくS-ACE活性測定用のキット「ACEカラー」が開発され,それを試用する機会を得た.従来の方法に比較して多くの点で優れた方法と考えられるので,実験成績を報告する.
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