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文献詳細

雑誌文献

臨床検査27巻7号

1983年07月発行

文献概要

研究

肺拡散能力の予測式に関する検討

著者: 沖本二郎1 川根博司1 松島敏春1 副島林造1 小林節子2 犬飼康恵2 小島健次2

所属機関: 1川崎医科大学呼吸器内科 2川崎医科大学中央検査部

ページ範囲:P.801 - P.804

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はじめに
 肺拡散能力は,肺の基本的機能であるガス交換の良否をみる指標であり,今日では広く臨床に応用されている.肺拡散能力の測定にはCOガス一回呼吸法(息こらえ法)が一般的であり1,2),その評価は実測値を予測値で除した%DLcoで判定されることが多い.正常予測値を求めるための予測式は数多くの研究者によって発表されており,従来わが国ではBurrowsら3),金上ら4),あるいは西田ら5)の予測式が用いられてきた.しかし,どの予測式を使用するかによって予測値も非常に違ったものとなり,その評価に非常な混乱を生じる.そこで,われわれは独自のDLcoの正常値および予測式を導くことにした.そして,われわれの作成した予測式と他の予測式を比較検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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