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文献概要
今月の主題 レーザーと臨床検査 技術解説
レーザー内視鏡
著者: 早田義博1 加藤治文1 小野寿太郎1 大多和正樹1
所属機関: 1東京医科大学外科学教室
ページ範囲:P.965 - P.972
文献購入ページに移動熱エネルギー照射としてCO2レーザーは波長が短いこと,熱反応の深達度が浅いことからNd-YAGレーザーより優れているが,この光線はクウォーツファイバーに吸収されるため可橈性のあるクウォーツファイバーで誘導できない欠点があるので可橈性のある内視鏡には応用できず,肉眼で可視範囲の腫瘍が対象となる.したがって,内視鏡的に応用しうるレーザーはNd-YAGレーザーとアルゴンレーザー,アルゴン—ダィレーザーである.この中でアルゴンレーザーは出力の点よりして腫瘍の治療よりも止血および皮膚科疾患の治療に応用される.われわれは気管,気管支の病変に対してNd-YAGレーザー治療を,肺癌その他の癌にアルゴン—ダイレーザーによる光照射を行っているが,前者は良性の病変にも焼灼は可能であるが,後者は悪性病変のみが対象となる.
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