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研究
ホルモン産生内分泌細胞の免疫組織化学—ABC法とPAP法の比較検討
著者: 鬼頭花枝1 細田峻2
所属機関: 1愛知県がんセンター研究所研究室 2愛知県がんセンター研究所第1病理部
ページ範囲:P.1049 - P.1052
文献購入ページに移動糖蛋白ホルモンおよびペプチドホルモンの免疫組織化学的証明法は,蛍光抗体法(immunofluorescence method, Coonsら,1958)1)に始まり,酵素抗体法(im-munoperoxidase method, Nakaneら,1966)2)からPAP法(peroxidase antiperoxidase method, Massonら,1969;Sternbergerら,1969)3)に発展し,通常のホルマリン・固定パラフィン切片にも適用可能となった.最近,標識アビジン—ビオチン酵素抗体法(biotin-labeled antibody and enzyme-labeled avidin tech-nique, Guesdonら,1879)4)が開発され,その改良法としてABC法(avidin-biotin peroxidase complex method, Hsuら,1981)5)が考案されており,本法は今後,細胞内ホルモン,レセプター酵素などの証明法として広範囲の応用が期待される.
Vector社のABC法は,ホルマリン固定・パラフィン包埋組織切片用に開発され,アビジンは分子量68,000の糖蛋白質で,低分子のビタミンH (分子量244.3)であるビオチンに対する親和性が高く,ビオチンに対して4結合部位を持つ.
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