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文献概要
今月の主題 血栓症 技術解説 血栓準備状態の検査法
4・プロテインC
著者: 鈴木宏治1
所属機関: 1三重大学医学部検査医学講座
ページ範囲:P.25 - P.30
文献購入ページに移動 プロテインCはビタミンK依存性血漿蛋白質の一つで,血管内皮細胞表層の蛋白質トロンボモジュリンの存在下にトロンビンの限定分解を受け,活性型プロテインC (activated protein C;APC)になる.APCは凝固系補酵素のV因子,VIII因子を選択的に失活化し強力な抗凝固作用を示すとともに,血管壁プラスミノゲンアクチベーターを遊離させ線溶促進作用を示すなど,凝固線溶系制御因子として,近年にわかに脚光を浴びてきた.
プロテインCの低下は,その生理作用から推察し,凝固亢進,血栓形成準備状態を招来すると考えられる.最近,多発性血栓症を呈するプロテインC欠損症が報告された.またプロテインCインヒビターの単離精製もなされ,プロテインCによる凝固系制御の詳細もわかりつつある.
プロテインCの低下は,その生理作用から推察し,凝固亢進,血栓形成準備状態を招来すると考えられる.最近,多発性血栓症を呈するプロテインC欠損症が報告された.またプロテインCインヒビターの単離精製もなされ,プロテインCによる凝固系制御の詳細もわかりつつある.
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